H16・6・14〜19にお店のオーナー兼焙煎士の村上と焙煎士の大同が、農園・精製工場の視察に行って参りました。産地までは舗装はされていましたが、くねくねとひどく曲がりくねった道(気分は世界ラリー選手権)が所々に点在し、それに加えて、日本でいう20年位前のおんぼろバスが、更にその道のひどさをあらわしていました。農園までは、ずっと上り坂で、その上り坂をギアーを1速(ファースト)のまま時速10kmという速度でトロトロとそのバスで登っていきました。(しかも、途中バスがオーバーヒートするというハプニング・・・)町のホテルを朝9時に出発したのに、山中にある農園のコテージに到着したのはなんと夜の8時頃で、その頃にはもう二人ともクタクタになっていました。
 ようやく農園に到着したのですが、ゆっくりする間もなく、次の日からいよいよコーヒー豆の栽培方法の視察です!農園では、実際に土に触れ収穫を体験し、精製過程を視察してきました。
牛の堆肥を利用した無農薬・有機栽培でつくられた完熟したコーヒーチェリーを、1粒1粒丁寧に手で摘みとり、豊かな山の湧き水による水洗式の精製方法できれいに磨き上げられ、そしてサンサンと輝く太陽の下、天日によって乾燥(サンドライ)させます。さらに大粒の豆を厳選するために人の手による3度のハンドピックの後、ようやく出荷されるのです。
実際に栽培されたコーヒー豆を目の前にコーヒー豆の栽培の指導を受けているオーナー・村上焙煎士。更なるコーヒーの美味を求め、思いにふける。 栽培されている農園の中での現地のほんのりとした気候に喜びを隠せない大同焙煎士。
農園にて
農場の子供達。みんな笑顔一杯です。一人泣きそうな子供もいるけど・・・。子供の笑顔をみていると心が洗われます。
これが完熟のコーヒーチェリーです。このコーヒーチェリーからコーヒー豆が作られます。「食べてみると、甘みがあって、おいしかったです。」と大同。
牛の堆肥(たいひ)を利用して作った無農薬の有機栽培でお店のコーヒー豆は作られているのです。
精製工場にて
農園より運びこまれたコーヒー豆。一日にたくさんのコーヒー豆が袋詰めにされて、この工場にに到着します。
ここで、運びこまれたコーヒー豆が重りにかけられます。
すごい重そうな分銅ですよね。何キロくらいあるのでしょうか?現地の人は熱心に仕事をなさっていました。
    
重りにかけられたコーヒー豆を今度は水洗式(ウオッシュト・ウェット法とも呼ばれています)と呼ばれる精製がなされます。精製方法には乾燥式と、この水洗式とがあります。世界のコーヒー生産地の7割以上がこの水洗式を採用しているそうです。
収穫したコーヒー・チェリーは上の写真の水槽に入れられ、ゴミ、未熟な豆と完熟した豆とに分別されます。完熟豆は重みがあって水に沈み、軽い未熟な豆やゴミ等は水に浮かび上がります。
  
そして、この果肉除去機は完熟豆の外皮と果肉を取り去ってくれます。
    
発酵槽に移した後、約半日から一日かけて発酵させ、そして余分な果肉を酵素の力で分解します。その後、また水洗いして、とれなかった果肉の残りを洗い流すのです。
コーヒーの実を、何日もかけて天日乾燥させます。乾燥窯も使う場合もあります。乾燥が終了した時点でも、まだコーヒー豆には内果皮がついており、精製は終わっていません。この状態のコーヒー豆が、パーチメント・コーヒーと呼ばれています。
  
次に、脱殼機でパーチメント(内果皮)を除去し、グリーン・コーヒー(生豆)と呼ばれるコーヒー豆にします。
倉庫にて
  
グリーン・コーヒーが精製されると、ここでは人の手によって一粒一粒丁寧に選別され(ハンドピック)、欠点豆が排除され、工程は終了します。このようにして、バリ島ではクリーンで美味しいコーヒー豆が作られていました。
キレイに選別され、ついに完成されたコーヒー豆を手に改めて、微笑ましい表情を浮かべる村上焙煎士。
この旅を振り返っての感想は「到着するまで、大変な旅だったけど、それにも勝るとも劣らない大変すばらしい経験となりました。」とお二人。
美味しいコーヒーを求めて、日本に帰り再び焙煎に励んでおられます。
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グルメコーヒーの店 Mamekan
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